帝国

日記を始めるにあたって、まず、タイトルを決めなくてはいけないな、というところでずっと止まっていた。表現力乏しい私の頭には何も浮かばず、結局歌詞からの引用で落ち着きました。

鏡の前で腕を組んで
首を傾げてポカンと口開けて
10時と3時に欠伸して
あとは眠たくなったら眠ったり
一人楽しくなったら笑ったり

ゆらゆら帝国を初めて聴いたのは当時の恋人が教えてくれた《夜行性の生き物3匹》だったんだけれど、私が衝撃を受けたのはその恋人なんかすっかり消え去った後の5月頃だった。
引用したのは《午前3時のファズギター》で、低い男の声がだらだらとつぶやくように歌い、あとはひたすらガーガーピーピーノイズみたいなギターが耳障りな曲です。

私という女は精神的引きこもりのような男の人にものすごく色気を感じる仕様になっているらしい。というのは最近分かってきたことで、それを思うとゆらゆら帝国が、この曲が、私の本能にガシガシアピールしてくるのも納得で。

壊れかけてるものが好きなのか、きっちり清潔で綺麗なものに対して引け目でもあるのか、そのあたりは自分でもわかりません。
恋愛は結局似た者同士というのが定説。自分の内面ばかり眺めていろんなことに無気力で、諦念のようなことを言い訳みたいにだらだら垂れ流す。そんな人に魅力を感じてしまう私もまた、きっと上に同じ。

何を語ったところで結局自分のことしか考えてないし信じないし好きじゃないらしい。


別に間違ったとは思ってないけど、どこで間違ったんだろうとは思うよ。